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99.9-刑事専門弁護士- SEASONⅡでモデルになった「御殿場事件」とは? [ニュース]









松本潤さん主演のドラマ「99.9-刑事専門弁護士- SEASONⅡ」第6話が放送されましたね。
暴行されたと主張する少女に暴行したとされた被疑者が否定し潤さん演じる深山が弁護をする話です。

ネタバレするので深くは言いませんが少女の主張が二転三転し裁判が混迷していく過程は観ていても不可思議に映りました。
フィクションだろうと思っていたらどうやらモデルになった事件があるようです。


■事件の概要と裁判の経過
その事件は「御殿場事件」と言います。
東京ではなく静岡県御殿場市の御殿場駅近くで2001年9月に発生したとされる集団強姦未遂事件です。

被害にあったと主張する少女は当初9月16日に襲われたと供述します。
しかし、後に少女が9月9日に事件日を変更する供述をしました。

そのため、色々な矛盾や自白の強要が起こり冤罪事件ではないかとの疑惑がわきます。
世間だけではなくテレビ朝日等、一部報道機関は大々的に冤罪事件の疑いのある事件として取り上げます。

被疑者の少年も当然、強姦事件そのものが存在しない架空の事件だと冤罪を主張します。

しかし一審で懲役2年、二審でも懲役1年6ヶ月と減刑されただけで無罪は確定しませんでした。
そして最高裁で二審判決が確定してしまいます。
元少年らは川越少年刑務所で服役していました。

収監前、彼らは「反省する事は何もないので行って来ます」と家族や友人・支援者等に見守られながらコメント。
彼らの服役中も、残された家族達は彼らの無実を訴え続けており、被告人自身も「我々は喫煙や散々悪さばかりしていた程の札付きの不良少年だったがこの事件は絶対にやっていないと断言する。それでも我々が不良だったので聞いて貰えなかったろうか」と同様の発言をしています。

出所後、女性に対して、2000万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こします。
刑が確定し元少年らが服役した上で出所してまっていたため認められませんでした。

棄却判決の際のコメントで、再審請求の道を模索するとしていましたが係争も放棄されたと思われています。
現在では報道もされていないようです。
逆転無罪になったドラマとの大きな違いはここですね。

日付変更されたのはドラマと同じで当初主張していた9月16日は女性は出会い系サイトで知り合った男とデートしていたことが被告側からの指摘で判明しています。
ドラマと同じく携帯電話の通話記録から判明したようです。
デートをしていた男は裁判で「『親には遅れた理由を誰かのせいにする』と言っていた」と証言しています。

そして被疑者4人にも9月16日にはアリバイがあることがわかっています。

このことに様々な矛盾が起こっているにも関わらず裁判所は犯行日に矛盾が見られることを認めつつも、それ以外の被告人らの自白・供述内容が少女の供述と概ね一致しており信憑性が高いと判断しています。
むしろ被告人らの主張を退けました。

判決でも「少女は日時について嘘をついていたが、その理由は了解できるものであり、変更後の供述内容は十分信用できる」として少女の証言を全面的に支持しています。
事件現場に降っていたとされている雨については、裁判で重要な争点になることはありませんでした。






■事故現場の証言
事件現場から約200m離れた場所での交通事故が発生しています。
損害保険会社の資料によると天候は「雨」と記載されています。

事故当事者の父親は、息子を含め事故を起こした者は、飲食店の軒下で雨宿りをしており、警察署に行った後も雨が降っていたと話しています。
他方で傘を持たずに事故現場に行っており、警察署の駐車場で見分したときも傘をささず、警察官も傘をさしていなかったとも矛盾のある供述をしています。

この証言を裁判では採用していません。

では裁判はどんな証言を採用したのか?
もう一方の事故当事者は、事故後車を降りたときには、雨はぽつぽつ程度で傘をさすほどではなく、その後警察署に行ったときには雨は上がっていたように思うと供述している。
また、現場は山の天気であり、晴れていたと思えば、もう小雨や霧であったりという状況であるとも証言しています。

どちらにせよ事故そのものは否定していません。
しかし完全に第三者である保険会社にはなぜ「雨」だと記載されているのでしょう?

女性がウソをついたことを裁判所が認めた事については次の理由が挙げられるようです。
・被告人らに被害に遭ったことを強く口止めされており怖くて言い出せなかったこと
・簡単について行って被害に遭ったことが恥ずかしくて言い出せなかったこと
・被害のショックでだれか優しくしてくれる男の人が欲しいと思って9月16日にデートしていたこと
・男とデートしていたことを男女関係に厳しい母親に強く追及されて、一週間前の被害事実を持ちだしたこと

■出所後

被疑者4人は2010年夏に出所しています。
身元引受人が居るにも関わらず仮釈放が認められなかった為、満期での出所となってしまいました。

上記でも書いた通り、民事訴訟を起こしていますが動きはないようで報道もされていない状態です。

また拘置所から保釈されて以来、実刑確定で収監される迄、幾度か冤罪事件として報道しているテレビ朝日で取材を受けています。
その間に私生活で結婚した者もいます。

元御殿場では「無実の少年たちを守る会」が開かれていて、本弁護士連合会からも支援を受けています。

保釈中は住む場所を制限されているものの就職はしているようです。

■メディア報道
上記でも書いた通り、テレビ朝日が10年近くに亘り取材を続けており、事件発生、公判、彼らの生活、彼らが収監される瞬間、そして彼らが収監されて以降の残された家族達迄詳しく取り上げています。

主に報道発 ドキュメンタリ宣言、ザ・スクープなどという同局で報道さてています。

報道ステーションSUNDAYでは2011年に出所と民事訴訟を起こしている事も報道しています。







■真相は闇の中?
ドラマでは被疑者は暴力事件では無罪判決を受け、刑を受けることはありませんでした。
※ちなみに御殿場事件で、別件の事件に関わった少年はいない。

円満解決っぽい終わり方でしたがモデルとなった事件での元少年は社会的には前科者として毎日を生きています。
きっと色々なご苦労をされていることでしょう。

自分がしていないことで罰を受けることは悔しいはずです。

私は事件発生当時、小学生だったこともありこの事件について記憶がありませんが脚本家は報道などで知っていたのでしょう。
実際私はこのドラマがきっかけで知り、悔しい思いが起こりました。

そしてドラマみたいに裁判官や検察官にしがらみがあるから今も動きがない状態なのでしょう。

でも風化させないで彼らが無罪であるならば証明されて欲しいです。








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