So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン
前の1件 | -

「呪い」は存在しない : 百鬼夜行抄10巻 [読んだ漫画/本/雑誌の感想]








今市子さん著の「




今市子さん著の「百鬼夜行抄」10巻を読みました。
妖怪や幽霊など、人には見えない存在が見えるし話せる青年が怪異と出会っていく(巻き込まれる?)話です。


10巻では主人公は高校生から大学生になっているので登場人物にも幅がでています。

主人公の司は人間の世界とは別の存在が認知できるという特異な存在です。
まるでBLEACHの黒崎一護みたいですね。

あ、むしろ同系統の夏目友人帳の夏目貴志くんみたい、と言ったほうがいいでしょうか?


ただ彼自身には妖魔を退治したり成仏させる力は全くありません。
せいぜい説得して妖魔自ら人間と距離を置かせる程度です。

その分、力ずくで解決させられる青嵐という司を守るという契約を祖父としている存在がいます。
結構自由気ままではあるもののやはり彼にも解決しきれないものもあります。

彼の場合は司が守れればいいという精神のようですが。





■呪いは存在しない


10巻では「骨の果実」という回があります。

ある時期から定期的に土がある家族に送られてきます。
送られる家族は司の母親が主催している茶道教室の生徒さんです。

土を使うと家庭菜園レベルのものでもよく育ちます。
が、実がならないものにまでなりどれも一緒。

果ては「虫コブ」らしきものとなってしまう始末。

やはり土にイワクがあり分けてしまった周囲の人たちにも気味悪がられます。
原因がある義父は「妻が近づいてくる。謝罪も金も渡した」と発狂状態。

土をもらい受けてしまった司家族は土もよからぬ存在も遠ざけることはできたものの・・・。


原因を作ってしまった本人に帰ってきているので割と因果応報といった話です。
妖怪と幽霊の中間といった存在が話の中心です。

妖魔自身は何も恨み言を言っていません。
「家に帰りたい」と願っているだけなんです。

願いを助け、負の感情を持って恨んでいるのはむしろ人間です。

義父は金も払って謝罪し罪を償っている「つもり」だからともう終わっているつもりでいるんです。
その態度に恨みを持っているのは幽霊じゃないんですよね。

それがポイントのように感じました。

異形のものだからこそ負の感情を持っていると思いがちです。
だからこそ違う世界で暮らしているからか案外、人間の世界には入り込んでいないかもしれません。

やましい心があるからこそ、後ろめたい感情が心を締めてしまうもの。
自分で自分を絞め殺しているんです。

だから他人⇒自分に来るという「呪い」は実はないのかもしれません。


nice!(9) 
共通テーマ:
前の1件 | -
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...